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これでいいのか!?墓石業界!「商売は面倒くさくて当たり前」編

 
これでいいのか!墓石業界!「商売は面倒くさくて当たり前」編
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このところ、と言っても、ずいぶん以前からの話ですが、同業他社の人たちから、

 

  • 最近のお客は面倒くさい
  • いろいろと注文が多い

 

などの声をよく耳にします。

 

こんにちは。(一社)日本石材産業協会認定「1級お墓ディレクター」資格の能島孝志です。

兵庫県神戸市で、“カロート(納骨室)に水が入らない特許構造墓石”『信頼棺®』を取り扱う、(株)第一石材の代表を務めさせていただいております。

能島

確かに、近年お墓の購入を考えておられる消費者の方たちは、いろいろなご注文やご要望を言われるのは事実です。

しかし、他の業界ではずいぶん前からそれが当たり前なのです。

 

昭和・平成・令和と、時代はどんどん移り変わっています。

 

私たち墓石業界も、時代に合わせた商売をしないと他社との競合に勝つことはできません。

 

石材店は高額商品を販売しているということを認識すべき

石材店は高額商品を販売しているということを認識すべき

クルマを購入する際に、メーカーや車種を選ばず、すべてを営業マンにお任せで注文する人がどれだけいるでしょう?

 

お家を建てるときに、住宅メーカーや工務店に見積りも依頼せず、ポンとお金を払って建てる人がどれだけいるでしょう?

 

そんな奇特な人はほとんどいないはずです。

 

ところが、私たちの業界では、ほんの十数年前までは、「何も分からないから石材店におまかせ」というのが大半だったのです。

地域によっては、今でもあるかもしれませんね。

 

しかし、今や情報化社会です。

 

消費者がきちんと商品を理解し、納得されない限り「おまかせ」なんてあり得ないでしょう。

 

「面倒くさい」どころか石材店ほど楽な仕事はない

「面倒くさい」どころか石材店ほど楽な仕事はない

私が石材業界に入ったばかりの平成の初めころは、まだ「デザイン墓石」なるものは世になく、キリスト教徒の方のお墓以外は大半が「和墓」の時代でした。

 

そして、詳細を記した見積書や墓石の設計図もなく、お墓に使用する石の種類は「松」「竹」「梅」の3ランク、墓石の形もほぼ同じで違うのはサイズくらい。

「8寸」「9寸」「1尺」と、墓地の広さによって自ずから決まってくるといった感じです。

価格も、一式150万円、200万円、300万円、てな具合になるわけです。

「途中は無いんか!」と言いたいくらいキリのいい数字です。

 

私がこの業界に入って一番ビックリしたのがこの部分でした。

 

お墓という高額商品を、こんな売り方をする業者にも問題がありますが、これで、すんなりと買う消費者も如何なものかと思います。

 

「面倒くさい」どころか、これほど楽な仕事は他にない、と感じたのを記憶しております。

 

商売というものは面倒くさくて当たり前

商売というものは面倒くさくて当たり前

家庭でつくる料理より、割烹で出される料理の方が、何倍も手間も時間もかかり面倒くさいはずです。

 

しかし、プロの料理人は「面倒くさい」なんて言いません。

 

私たち石材業界もその昔は、切り出された石をノミで削り、一つひとつの墓石を、すべて人の手で手間暇かけてつくっていました。

その後、機械化が進み、今日では、市場に流通している約80%の墓石が中国の石材加工工場でつくられ、完全な製品として輸入されています。

 

つまり、ほとんどの石材店は、お客様から注文を受けた墓石を石材商社等を通じて仕入れ、墓所での施工をしているだけにすぎません。

文字彫り程度は、自社で行うかもしれませんが・・・

 

それで「面倒くさい」なんて、商売を馬鹿にしているとしか思えません。

 

まとめ

いかが思われましたか。

 

身に覚えはありませんか?

恥ずかしながら、私は過去にあります。

 

お墓は、大切な方をお祀りする祈りの対象物です。

お客様それぞれに想いがあって当然のことです。

そこに寄り添っていくのが私たち石材店の役目のはずです。

 

私たちの業界は、供養産業から単なる「モノ売り」になってしまったのでしょうか?

 

これでいいのか!?墓石業界!

今一度、私たち墓石業界は「商いとは何か?」を考える必要がありそうです。

 

 

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