「信頼できるお墓」を、「信頼できる石材店の証」に──。“納骨室に水が入らないお墓”「信頼棺®」/株式会社第一石材(本社:兵庫県神戸市)/代表取締役・能島孝志
ひと昔前までは夕立と呼ばれ幾ばくかの風情すら感じさせた大雨。
それが、今や「ゲリラ豪雨」と称されあちらこちらで大きな被害を及ぼしています。
こんにちは。(一社)日本石材産業協会認定「1級お墓ディレクター」資格の能島孝志です。
兵庫県神戸市で、“カロート(納骨室)に水が入らない特許構造墓石”『信頼棺®』のフランチャイズ加盟店システムを運営させていただいております。
能島
ゲリラ豪雨に限らず、雨はお墓にとっても決して喜ばしいものではありません。
その理由は、日本全国のほとんどの地域のお墓は納骨室に水が入ってしまう構造だからです。
つまり、大切なご先祖様のお骨を雨漏り状態のお部屋でお守りすることになってしまうのです。
そんななかで、私たち“納骨室に水が入らないお墓”「信頼棺®」のフランチャイズ加盟店が取り組む独自構造の墓石が、供養業界のためのビジネス誌「月刊仏事」(株式会社鎌倉新書)に取材掲載されました。
今回の記事は、その掲載内容をすべて原文にてご紹介させていただきます。
リード
納骨のお手伝いでカロートの蓋を開けたら、内部に水が溜まってお骨が浮いていた──。
そんな経験をしたことがある石材店は多いだろう。
「大切なご先祖様のお骨が水浸しになっていた」という事実にショックを受けるお客様になんと声をかけるべきか、悩んだこともあるのではないだろうか。
しかし、こうした事象に対して、「お墓に水が入らないようにするにはどうしたらいいか」という対策はこれまで講じられてこなかった。
なぜなら、多くの石材店が「そうはいっても、雨が降ったり水をかけたりするのだから仕方ない」という固定観念に支配されていたからだ。
ここに一石を投じたのが、株式会社第一石材が提案する“納骨室に水が入らないお墓”「信頼棺®」である。
水の侵入を防げるお墓にとは
日本のお墓の形状は、地域によってさまざまだ。
「お骨を骨壺のまま納めるタイプや、地上部分に作った納骨室にお骨を入れるタイプは、水の侵入を比較的防ぐことができる」と、株式会社第一石材の能島孝志社長は話す。
「ところが、私たちが店舗を構える関西地方には、お骨は土に還すもの、という考え方があります。
そのため、サラシの布で作った袋にお骨を移し替えたり、直接土の上に置いたりする納骨方法が主流で、地上より下にお骨を入れることが圧倒的に多いのです。
そこで目をつけたのが、「お墓の中に水が入らないのは当然」という富山県のお墓の構造だ。
その優れた部分を地下納骨式のお墓に取り入れ、より良いお墓を実現できるよう試行錯誤を繰り返した結果、
- 水が入らない
- 従来品に比べて格段に高い強度
- 長期にわたって修理不要な耐久性
という3つのメリットを兼ね備えた「信頼棺®」が完成した。
お客様との商談のなかで「信頼棺®」を提案すると、ほとんどのお客様から「これにしたい」という前向きな反応が返ってきたという。
「つまり、ほとんどのお客様が、お墓の中に水が入るという事実をご存じなかったのです。実際に建てた方に伺うと、お墓の中が守られているという安心感や、丈夫な構造を評価してくださる声が多く、水が入らないということ以上に『このお墓なら大丈夫』というところに魅力を感じてくださっていることがわかりました」
儲けるためではなく、「お客様のために」
防水構造を備えたお墓「信頼棺®」は、同社によって商標登録(第5905643号)されている。
また、防水構造の墓石は特許登録(特許第6465491号)、コンパクトな墓地専用の防水構造は実用新案登録済み(実用新案第3215973号)だ。
「特許登録や実用新案登録は、儲けるためにやっているわけではありません。信頼棺®は非常に高い加工技術、施工技術が求められるお墓なので、中途半端な盗用を防ぎ、お客様をお守りする必要があったのです。そこで、信頼棺®を評価してくださった同業者のご意見を受けて、フランチャイズ化することに決めました」
これまでの業界には、お客様の利益より自社と業界の利益を追及し、低品質・低価格路線に走る傾向が少なからずあったと能島社長は指摘する。
お墓そのものの価値を高める努力を怠り、「お墓とはこういうもの」という業界の慣習や常識を押し付けてきたことが、お墓離れにつながったという見方もあるだろう。
一方で、業界の現状を変えようと、心ある石材店が力を合わせ、お客様のために本当に良い製品を追求し始めているのも確かだ。
能島社長は、「信頼棺®」をそのラインナップに加えてもらうことで、顧客本位の経営が当たり前にできるよう業界の体質を変えていきたいと話す。
コストや手間が増えても、顧客満足を追求できる石材店に加盟してほしい
フランチャイズ加盟を想定しているのは、家族経営をはじめとする小規模の石材店や、同地域に数店舗の支店を持つ中規模の石材店だ。
そのため、加盟料、およびライセンス使用料は可能な限り低価格に抑えられている。
契約は年単位で、契約締結時に加盟料を支払った後、月額料金は口座からの振替となる。
なお、フランチャイズ加盟店の募集は、各都道府県2社限定だ。
■加盟料:150,000円(税別)
【特典1】A4チラシ(両面カラー):100部進呈
【特典2】三つ折りリーフレット(全面カラー):100部進呈
【特典3】ミニのぼり旗:1本進呈
【特典4】「信頼棺®」オフィシャルサイト、加盟店情報に掲載。
【特典5】元、販促・営業・企画コンサルタントの能島孝志による無料コンサルティング付き。
(電話・来店によるコンサルティングはすべて無料。遠方への訪問の場合は交通費等の実費のみ要)
■月額料金(ライセンス使用料):25,000円(税別)※1店舗(営業所)の場合
加盟店登録は本社所在地がベースで、本社営業所以外に複数の支店・営業所・店舗などがある場合は、2店舗目から1営業所につき月額10,000円(税別)加算。
フランチャイズ加盟を募る一方で、「信頼棺®」は決して魔法のアイテムではないと能島社長は強調する。
「信頼棺®」は消費者にとって非常に優れた構造を持っているが、石材店にとっては良いことばまりではないからだ。
●石の量が増えるため、販売価格が高くなる。
●構造が複雑なので、加工に手間がかかりコストがかさむ。
●部材の重量が重くなり、運搬や施工の負担が増える。
●納骨作業に手間がかかる。
●非常に強度なつくりなので、将来的な修理依頼の受注は見込めない。
消費者のほとんどは、お墓の中に水や虫が入ってしまうことを知りません。
それなら、わざわざコストや手間をかけなくても、今まで通りの構造の墓石でいいや…とお考えになる石材店もあるでしょう。
私たちは、そうした石材店には加盟を望んでいません。
たとえ、コスト高になっても、面倒でも、それがお客様のためになるならばやるべきだと考える石材店に加わってほしいのです。
「信頼棺®」が信頼できるお墓というだけではなく、『信頼できる石材店』の証になることを期待しています。
まとめ
「月刊仏事」様、この度は“納骨室に水が入らないお墓”「信頼棺®」を取り上げていただきありがとうございます。
こんなふうに業界誌から取材をしていただきましたが、あまり偉そうなことを言えた立場ではありません。
実は、“納骨室に水が入らないお墓”「信頼棺®」は、当初から開発を考えていたわけではありません。
あるお客様との出会いがなければ、おそらく今でも水が入るお墓を普通に売り続けていると思います。
もう一度言いますが、お墓に中に水が入ることは、ほとんどの消費者は知りません。
たしかに、「お客様に分からなければいい」という考え方もあるでしょう。
ひと昔前なら、それで通用したかもわかりませんが、今の時代では通用しません。
お墓に限らず売り手都合の商売は通用しない時代です。
お客様に真摯に向き合う姿勢があってこその信頼できる石材店であると断言できます。